PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
墨跡つき仏像カレンダー2025

東洋学術研究 第63巻第2号…東洋哲学研究所編

2024年12月19日 10時17分
東洋学術研究 第63巻第2号

東洋哲学研究所が5月に「AIと信仰・宗教・思想」をテーマに開いた第38回学術大会シンポジウムがまとめられている。登壇した4人の発表およびパネルディスカッション、質疑応答を所収。AI(人工知能)の技術的側面や技術的進展における課題、人間とAIを隔てる壁、AIを鏡とした人間の知性や感情についての見直し、宗教や信仰への影響などに関し問題提起されている。

こうした議論は、人間の生や本質についての問い直しにもつながっていく。濱田陽・帝京大教授は「人間の非アルゴリズム的側面は今日のAI、アンドロイド、生命工学ではとらえ難い。アルゴリズム的なAIで答えを出す側面と、そうではない側面を合わせてどう考えるのかが大きなテーマになってきます。そのため哲学、思想、宗教の意義はAIが進めば進むほど深まってくるという見方ができます」と指摘している。

巻頭特集は「池田大作先生と東洋哲学研究所」。「文明間の対話」の展開、機関誌『東洋学術研究』を通じた発信、法華経原典の写本刊行、世界各地での「法華経展」開催の四つの同研究所の事業に着目しながら、2023年に死去した同研究所の創立者・池田大作を「一人の学術者」として捉え直そうと試みている。

定価1400円、東洋哲学研究所(電話042・691・6591)刊。

宗教・カルト・法 旧統一教会問題と日本社会

宗教・カルト・法 旧統一教会問題と日本社会

1月24日

2022年7月の安倍晋三・元首相銃撃殺害事件3カ月後に第1回が放送されたNHK「こころの時代」の特集シリーズ「徹底討論 問われる宗教と“カルト”」は反響を呼び、第1、第2…

高楠順次郎と近代日本

高楠順次郎と近代日本…武蔵野大学高楠順次郎研究会編

1月23日

近代日本を代表する仏教学者・高楠順次郎(1866~1945)の多分野にわたる功績について、様々な視点から多角的に考察し、その全体像を明らかにしようとする一冊。日本における…

禅に学ぶ精神分析 無意識と絶対無

禅に学ぶ精神分析 無意識と絶対無…西村則昭著

1月22日

フランスの哲学者ジャック・ラカン(1901~81)の思想を用いて禅を読み解くという新しい視座から、西洋の哲学や精神分析では捉えることのできなかった本来自己の存在の真相に迫…

戦争とAI 血の通った倫理的判断を(1月22日付)

社説1月24日

ブータンの映画から 「幸せ」と「近代化」とは(1月17日付)

社説1月22日

国家安全保障 国益と宗教の自由(1月15日付)

社説1月17日
このエントリーをはてなブックマークに追加