日本中世の学僧と書物文化 延慶本『平家物語』とその四周と流域…牧野和夫著
本2026年9月10日 12時06分
古い典籍文書の研究とは、奥深い密林の中で葉っぱの一枚一枚に何が書かれているかを確かめつつ、その葉っぱの種類や成長過程を他の草木類とも比較検討しながら明らかにし、密林が形成されていった歴史の全体像を捉えるような、実に根気を要する作業に違いない。本書は13世紀の中後期から14世紀の前期に至る間、当時の典籍文書に記述された内容を調べることで、その時代を生きた学僧たちの行動と足跡を読み取り、そこから中世文学がどう生成されていったかを浮き上がらせようとする緻密な研究の試みと言ってよい。(全文は2026年9月4日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
定価2万4200円、臨川書店、電話075(721)7111。



