悟りはジョーク!? 禅ショート入門…山川大地著
本2026年11月5日 10時19分
高校時代の失恋を機に無常に苦しみ、22歳で禅寺に入門。ヨーガや禅の指導者であるダンテス・ダイジ氏に師事するなど修行を重ね、悟りの体験を得た著者によるコラム集。禅の公案や祖師の言葉を引用しつつも、語り口は極めて平易かつユーモラス。「悟りはジョーク」「地獄も涅槃も菩提も仏も全て疑ってかかるのがよい」といった著者独特の表現で、釈尊や祖師の言葉の真意をやさしくひもとく。
収録するコラムは、仏教における煩悩の数にちなんで108本。いずれも1~3㌻程度の短いもので、仏典や祖録の言葉を仏教になじみのない現代の人々にも分かりやすく届くように工夫されている。道元禅師の『正法眼蔵』を解説する際には、量子力学の「量子もつれ」や「多世界解釈」の概念を用いるなど、多角的な視点でその神髄を探る。「意識がフィルムで、肉体がVRゴーグル」といった比喩を用いて、悟りの世界の在り方を端的に示す。
Q&Aのコーナーでは「坐禅中の雑念はどうすれば良いか」「生まれ変わりはあるか」といった質問に、自身の悟りの体験を踏まえて答える。
定価2530円、春秋社、電話03(3255)9611。


