PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

日本初の月面着陸 宇宙開発は平和のために(1月26日付)

2024年1月31日 09時30分

宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこのたび、無人探査機「SLIM(スリム)」による日本初の月面着陸に成功した。ただ、記者会見に臨んだ同機構理事長らの顔はいずれも固い表情だった。それは探査機が月面着陸後、太陽電池が作動せず、電力が切れかかっていることが判明したためである。報道陣の質問もそこに集中した。

だが、月面着陸に無事成功し、しかも目標地点から100㍍以内でピンポイント着陸ができたということだから、そこは大いに拍手を送りたい。月面着陸は世界で5番目だが、この技術は日本独自の最先端技術だ。

太陽電池が作動しない原因は、電池パネルに太陽光が当たる姿勢になっていなかったからだという。だから太陽の傾きが変化し、光がパネルに再照射すれば、電源が復旧する可能性はある。最高度の技術を駆使した月探査においても、肝腎なところで太陽光を必要とし、その恵みと力を受けるためには、日射方向が変わって、光がパネルにうまく当たってくれることを待たなければならない。

太陽は無限なエネルギーの源であり、この力がいかに偉大なものであるかを再認識させられた出来事だった。一方、太陽の恵みと力を利用して月探査を行おうとする人類の技術力の進歩にも、私たちは感嘆の声を惜しまない。問題はこれを何のために用いるかである。国連の宇宙条約では、月を含めた天体の平和利用を定めているが、現実には各国の軍事偵察衛星が地球の周囲を飛び交っている。

しかし、日本の宇宙開発は一貫して平和利用の路線で進んできた。今回のピンポイント月面着陸成功により、そうした姿勢に改めて国際的な注目が当たることを期待したい。その意味でも、JAXAはもっと喜んでよいところである。

各国は宇宙開発にしのぎを削っているが、月に国境線を引いたり、地下資源を占有したり、ましてや軍事基地を設置したりするようなことがあってはならない。月探査による恩恵は全ての人々に与えられるものである。人類の救済、世界の平和のための宗教の叡智に国境は存在しない。21世紀の科学技術の時代だからこそ、この叡智に学ぶべきではないだろうか。それならば日本の宗教者も何らかの貢献ができるはずだ。

今回の成功は日本の高度な宇宙工学技術の成果を示した。これが今後の宇宙開発における科学技術面での寄与となる。それと合わせて日本ならではの平和利用の精神が世界の宇宙開発に良い影響を与えていくことを願ってやまない。

同性カップル「祝福」 宗教的対立はらむ生命倫理(6月7日付)6月12日

同性愛カップルに対する祝福の可否という問題を含むバチカン教理省の宣言「フィデューシア・サプリカンス」は発表以来半年たっても反響はなお静まらない。 カトリック内部にもジェン…

故郷への思いが力に 被災地に寄り添う支え(6月5日付)6月7日

故郷への思い、同郷人とのつながりが、災害時には大きな支えとなることが多い。困難な状況が長引く能登半島地震でも、例えば近畿一円に居住する石川県珠洲市出身者の「関西珠洲会」が…

性差への認識 曹洞宗の意識調査が示す現実(5月31日付)6月5日

曹洞宗宗務庁のSDGs推進委員会が宗議会議員や宗務庁役職員、青年会員ら宗門関係者を対象に実施したジェンダーに関する意識調査の結果、宗門内にジェンダーバイアス(性別・性差に…

行政の対応の在り方や他国との比較、宗教法人法や新法の解釈など幅広く議論するパネリスト

宗教法学会シンポ 法規制と信教の自由議論 行政対応や海外事例テーマに

ニュース6月13日
大谷派参議会 同朋会運動・能登復興問う 改選初の招集 代表・一般質問 議長には加藤氏選出

大谷派参議会 同朋会運動・能登復興問う 改選初の招集 代表・一般質問 議長には加藤氏選出

ニュース6月13日
真言宗寺院の管長晋山式で挨拶する門川氏(市長在任中)

教師志し金光教学院へ 前京都市長「悩める人救いたい」

ニュース6月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加