認知宗教学から見る現代宗教…井上順孝著
本2025年11月27日 09時27分
仏教やキリスト教など伝統的な宗教組織の弱体化、信仰を持たないと自覚する人々の増加が指摘されるが、その一方でスピリチュアルな習俗は偏在し、世俗化論に矛盾するような宗教と社会、政治との関わりも目立つ。改めて「宗教とよばれるものは何か」が問われるようになった。
宗教についての研究は宗教心理学、宗教社会学など学際的な方法が確立されている。しかし、宗教に関わる研究分野は近年さらに広がった。本書は発展がめざましい脳科学や認知科学の成果を踏まえた「認知宗教学」による現代宗教論である。(全文は2025年11月21日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
定価3850円、法蔵館(電話075・343・0458)刊。




