東洋学術研究 第64巻第2号…東洋哲学研究所編
巻頭の特集「現代日本における『宗教』のゆくえ」では、宗教学を専門とする西村明・東京大大学院教授と小島伸之・上越教育大教授、東洋哲学研究所の大西克明研究員(創価大教授)と平良直研究員(司会)の4人による座談会の内容を収録。メディアで宗教がネガティブに語られがちな現状を憂え、そのイメージをどう乗り越えるかなど「宗教教育」の在り方や「宗教二世」問題などに言及しながら課題と展望を話し合っている。
また、昨年に開かれた東洋哲学研究所の第39回学術大会でのマレーシアの国際イスラーム思想・文明研究所(ISTAC)と東洋哲学研究所による共同シンポジウム「イスラームと仏教の対話―信仰と人間の在り方をめぐって」におけるアブデルアジズ・ベルグートISTAC所長ら4人の発表を収録。
このほか、水島久光・東海大教授の戦後80年特別寄稿「“語り継ぐ”ことのアポリア―記憶から記録へ、時代の転換点としての80年」を掲載する。「思想の扉」として「天台智顗と章安灌頂―灌頂の『涅槃経』探究と灌頂の描いた智顗像」(松森秀幸・創価大大学院教授)、「激動の時代を生きた人と思想③」では近代インドの宗教指導者で社会活動家のスワーミー・ヴィヴェーカーナンダが紹介されている。
定価1400円、東洋哲学研究所(電話042・691・6591)刊。



