PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン

近代日本国家と天理教の時局対応…金子昭著

2026年2月2日 10時22分
近代日本国家と天理教の時局対応

天理教には「時旬」という思想がある。親神の啓示や働きがそれにふさわしい時期に為されることを指し、その延長で時代の局面つまり時局との間で迎合、齟齬、緊張関係も持つこともある。総力戦、敗戦へと至る教団の時局対応を、本書はそうした信仰の背景を踏まえ分析、批判する。

本書で研究の対象とされるのは明治40年代から昭和20年代にかけての約40年間。1907(明治40)年に天理教の本席だった飯降伊蔵が死去し、著者によれば「教祖みき以来続いてきた神の啓示が完結」して、教会本部中枢の人々の運営で「時局」に対応する体制になった。天理教にとっても国策協力の境目の「三教会同」は12年のことである。

「教育勅語」に基づく国民道徳運動、国体護持のための思想善導、治安維持法体制下の当局との協調姿勢、戦後における大転換、教団体制の建て直し、という教会の「時局対応」の歩みを本書はたどる。第4章「『特高月報』『思想月報』に見る天理教」は国家の宗教管理の実態を示し、政府の過剰なまでの「干渉的姿勢」と教会の過剰なまでの「従順的姿勢」が読み取れる。

世界各地で紛争、戦争が起き、日本も決して無関係でないという展望が見える中、時局と「時旬」が改めて問われる。

定価6600円、法藏館(電話075・343・0458)刊。

葬式仏教正当論 -仏典で実証する- 改訂版

葬式仏教正当論 -仏典で実証する- 改訂版…鈴木隆泰著

2月17日

日本の伝統仏教を「葬式仏教」として批判する論調に正面から異を唱える。仏教学研究者の著者が仏典を原語で読み、釈尊は僧侶による葬儀執行を禁じてはおらず、日本仏教が堕落した仏教…

キリスト教入門の系譜 内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで

キリスト教入門の系譜 内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで…岡本亮輔著

2月16日

キリスト教の信者は、仏教や神道に比べると少数であり続けている。日本人にとっては異質性があり理論化された教えを知的に理解する必要があるため、各時代に入門書が必要とされた。キ…

その悩み、哲学者とお坊さんはこう答える

その悩み、哲学者とお坊さんはこう答える…小川仁志・大來尚順著

2月13日

人の悩みは時代と共に多様化している。競争社会がもたらす不安やテクノロジーの発達でますます複雑化する社会を生きる難しさ。日々の生活や仕事、地域や企業の悩みまで、数限りない悩…

和を重んじるとは 異なる価値との付き合い方(2月13日付)

社説2月17日

いのち巡る論議に一石 行政主導のベビーボックス(2月6日付)

社説2月12日

意思疎通で重要なこと 言葉の奥の意味(2月4日付)

社説2月6日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加