三島由紀夫と唯識…井上隆史・竹村牧男著
本2026年2月12日 09時31分
昭和を代表する文学者であり、最期は陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で自衛隊員に決起を呼びかけ割腹自殺を遂げた三島由紀夫をどう評価するかは、今なお難しい問題である。遺作となった長編4部作『豊饒の海』の骨格をなすのは仏教の唯識であり、主人公が生まれ変わり死に変わりする輪廻転生の物語は、三島文学の謎を一層深めている。
本書は、三島文学研究の第一人者と唯識思想研究の泰斗が三島の文学と思索の意味を探り、三島が見た世界、三島がのぞいた時代の深淵が何だったのかを語り合った対談集である。(全文は2026年2月6日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
定価2640円、青土社(電話03・3294・7829)刊。

