女の信心 妻が出家した時代…勝浦令子著
本2025年10月10日 10時44分

「名もない女性たちの信心がいつの時代も宗教を支えてきた」という一言に著者の思いが凝縮されている。男性中心の基準で制度化された宗教世界から排除されてきた女性の側から日本人の信心や信仰の在り方を探っていくと「女の信心史」の行く手に「男と女の信心史」が見え、さらに「家族の信心史」や「日本人の信心史」への展望が開けてくるのではないか。そうした視点から尼や女性の発心・出家、妻・老女・寡婦の出家、母性と仏教、女人禁制や血穢などを論じてゆく(全文は2025年10月3日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
定価1540円、法藏館(電話075・343・0458)刊。。