PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報社「宗教文化講座」

近代日本の教育と仏教 -人間形成論と国家主義の相剋-…眞壁宏幹・田中潤一・渡辺哲男編

2026年5月20日 09時17分
近代日本の教育と仏教 -人間形成論と国家主義の相剋-

国家神道を背景とする明治から昭和の国家主義的臣民教育と、仏教などの宗教教育は対立し、公立学校での宗教教育は禁じられてきた。しかし、その中でも近代仏教は教師の実践や青年の修養、人間形成に影響を与えた。僧籍にない教育者たちに着目し、教育勅語体制下で近代仏教がたどった思想史について、教育学を中心に仏教史学、真宗学などの専門家たちが最新の知見で解き明かす。

第1部は福島政雄、東井義雄ら教育者を取り上げ、浄土真宗の影響を考察する。福島は大乗仏教を基に「生命教育学」と呼べる教育を生み出したが、それは国家主義との相剋の中で変容していく。

第2部は都市と農村をテーマに、仏教精神による人格育成を掲げる高楠順次郎が移入した人間ブッダ像の受容や、高学歴エリートの青年が参加した日蓮サークルの影響力、宮沢賢治の農民芸術論に秘められた日蓮宗的価値観などを論じる。

第3部では近代仏教と国家観について明らかにする。水戸学や篤胤学から、皇道を基調とする「国体」は仏教を排除していた。近代ナショナリズムを受けて、田中智学は国体と仏教を包摂・一体化した。大谷派の暁烏敏は太平洋戦争を聖戦に位置付けたことで批判を受けるが、論者が疑義を呈す。

定価6600円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

八幡神からみる日本古代の政治と社会 新たなる八幡信仰史の視座

八幡神からみる日本古代の政治と社会 新たなる八幡信仰史の視座…飯沼賢司著

9月9日

全国各地で信仰される八幡宮の祭神・八幡神は、8世紀初め古代律令国家の西の周縁部「宇佐」に出現したとされ、短期間で仏教守護神、さらには国家神へと飛躍した。本書は八幡神を通し…

ようこそお寺へ 心にひびく仏教のはなし

ようこそお寺へ 心にひびく仏教のはなし…小池陽人著

9月4日

真言宗須磨寺派大本山須磨寺で寺務長を務める著者は、2017年から「ユーチューブ」で「須磨寺小池陽人の随想録」と題して法話を配信している。この配信内容を基に再編集し、6年ぶ…

神輿と祭の民俗学 人々の祈りとカミの道行き

神輿と祭の民俗学 人々の祈りとカミの道行き…森田玲著

9月3日

祭りの象徴ともいえる神輿。京都の祇園祭をはじめ東京や大阪など全国各地でのフィールドワークと文献資料を基に、祭りの構造、神輿の型、舁く人々、町神輿の成立など、写真や絵図を多…

災害ジャーナリズム 議論を引き起こす報道(9月4日付)

社説9月9日

防災の日 官民の機能分担を考える(9月2日付)

社説9月4日

刊行物アーカイブ化 教団の歩みを確実に残す(8月28日付)

社説9月2日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加