PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

人々とある暦

〈コラム〉風鐸2023年12月20日 14時36分

年の瀬が近づき新しい手帳やカレンダーを手に入れようという人も多いだろう。六曜が記されていたり、月の満ち欠けがあったり、様々なものが店頭に並ぶ◆時を刻む暦は宗教や地域の文化、伝統と密接に関係している。イエス・キリストの誕生を紀元とする西暦、日本では和暦が用いられ、1年が13カ月あるエチオピア暦などもある。南伝仏教(上座部仏教)が伝わる国々では釈尊が亡くなった年を紀元前544年と定めて仏暦を用いる◆ただ始まりの年を1(元)年とするタイやカンボジア、ラオスに対して、0年とするのがミャンマーやスリランカなど。前者は西暦に「こ(5)よ(4)み(3)」を加えて仏暦を計算できるので覚えやすい◆江戸時代、南部藩の一部で用いられたのが田山暦。本草学者・菅江真澄やシーボルトらが紹介した。農具や動物の絵で表現されることから、字が読めない農民のための暦として理解されてきた。だが近年は庶民のユーモア、独自の文化を伝えるものとされ、庚申信仰との関係も指摘されている◆暦は常に人々と共にある。今は紙ではなくデジタルで利用する人もいるだろう。月めくりで仏像と名僧の墨蹟を楽しめるのが、中外日報オリジナルの「墨跡つき仏像カレンダー」だ。仏の教えを書で味わい、荘厳な仏像を一年を通じて拝むことができる。宣伝くさくなってしまうが、お薦めしたい。(赤坂史人)

聞法の悲劇

5月8日

真宗でみられる法話の類型に「仏法を聞かねばならない話」がある。仏法聴聞の意義を語るような内容で、聞法を中心とした真宗門徒のあるべき日暮しをこんこんと解説する派生形もあれば…

合理的配慮

5月1日

改正障害者差別解消法が施行され、障害者の求めに応じ「合理的配慮」をすることが、4月から民間事業者にも義務づけられた。何をどこまですればいいのか、企業によっては研修会を開い…

はやるかカレー

4月24日

新しい企画や事業を進めようとしてもなかなかうまくいくものではない。門外漢であれば特にそうで、経済と縁の遠い寺院が始める新事業となればなおさらだ◆先頃、京都府伊根町を平日に…

『虚構新聞』20周年 機知による風刺の力(5月1日付)

社説5月8日

共助への行動 地域社会と手を携える寺院(4月26日付)

社説5月1日

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加