仏事神事に動物愛護求める声 生態系配慮の放生会 興福寺、専門家と協力
2024年5月7日 09時11分
近年、生態系保護や動物愛護の観点を神事や仏事に求める声が高まる中、奈良市の法相宗大本山興福寺で4月17日に専門家の協力で放生会が行われ、猿沢池に在来種のモツゴ60匹などを放流した。北川忠生・近畿大農学部教授は「実験でも麻酔で安楽死させた魚を使わないと学術研究として認められない今の時代。採取して放流することは毎月の調査と変わらないが儀式として行うことで発信できる」と話した。
興福寺の南俊慶氏は「近年、魚を適切に扱わなかったとされる放流行事への批判がしばしば起こっており、興福寺へも批判的な書き込みがインターネット上で確認された。そこで奈良公園の生態系を調査しており、交流のあった北川氏に協力を依頼した」と言う。(詳細は2024年5月1日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)