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宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報社「宗教文化講座」

なり手不足

〈コラム〉風鐸2025年12月10日 13時01分

市職員とのホテルでの面会が問題視されていた前橋市長が辞職した。市議会議員らから辞任を求める声が上がったが、給与を半減した上で続投するなどと述べ、問題が明るみに出てから2カ月、辞職の意思は示さなかった◆選挙で市民の支持を受けて当選したのだから、安易に職を辞するわけにいかないのは当然だ。しかし会見の映像を見ていて、市長としてなんとしてでもこの政策を実現し市民を豊かにしよう、という意思は伝わってこなかった。むしろ地位への固執が感じられたのは気のせいか◆他の自治体でもパワハラや経歴詐称で不信任を突き付けられる首長が相次いでいる。こうした問題を見聞きして思うのが、議員のなり手不足だ。総務省も対策を検討しているが解決策は見いだせていない。自発的な議員の少ない議会では、首長への監視が緩くなるのも致し方ない◆先日取材した宗派議会の議員選挙でも、なり手不足の課題が聞かれた。会派の担当者は、いかにして投票してもらうか以前に、議員になるよう説得するのに苦労するという。地方議会と宗派議会を同列に見ることはできないが、他山の石ではある◆なり手不足は関心の低さの一つの現れであり、権力者の横暴を生みやすくする。組織の弱体化を未然に防ぐためにも、多くの人が自分ごととして政治に関われる環境をつくることが重要ではなかろうか。(有吉英治)

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長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
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