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伝統文化を生かす日本画家 伊東正次さん(62)

ほっとインタビュー2024年9月30日 09時10分
伝統文化を生かす日本画家 伊東正次さん いとう・まさつぐ氏=1962年、愛媛県久万高原町生まれ。多摩美術大日本画科で加山又造氏、米谷清和氏に学ぶ。古民家や寺社、福祉施設などに襖絵を展示し、生活に身近な場で日本画を楽しめる機会づくりにも努めている。日展会員。

日本画の伝統にこだわりを持って描き、古民家や寺社での展示を積極的に行っている。日本人が長い歴史の中で生み出してきた空間でこそ感じられる、本来の美の楽しみ方を取り戻す試みだ。その活動の根底には、絵画は人生を豊かにするための贈り物だとの思いがある。

有吉英治

日蓮宗『宗報』の表紙に総本山身延山久遠寺(山梨県身延町)の四季を描かれました。

伊東 これまでお寺と深く関わることはあまりありませんでしたが、印象深かったのは朝のお勤めですね。700年以上ずっと、このような法要が続けられてきたのかと思うと感動しました。世の中が日々進化する中で、変わらないもの、変えずに残すべきものがあります。お寺のお勤めもその一つだと感じました。

いろんな御坊様と知り合うこともでき、皆さん純粋だなと感じました。考え方が信仰に根付いているというのか、根っこに日蓮聖人の教えを伝えるという基本があって、その上でどう行動するかを考えておられるんですね。

身延山で大きな行事があった日、大勢の若いお坊さんたちが太鼓をたたきながら題目を唱えて歩くのを見たんです。まさに壮観で、これを観光に生かせばいいと私は思ったんです。でも彼らは修行としてやっている。人に見せて稼ごうという発想ではないんですね。

僕たちは絵を描いていて、売れなきゃとか評価されなきゃとか、そんな思いがどうしても出てきますが、御坊様の姿を見て、純粋に絵を描くとは何なのかと改めて考えさせられました。

絵を描くとは?

伊東 絵ってプレゼントなんだと思います。見る人への心のメッセージ。レオナルド・ダビンチのような世界的な画家になると、時や空間を超えて後世の人への贈り物にもなります。

私は生まれ故郷の四国の小学校で、夏休みに大学生たちと黒板アートを描いているんです。休みが終わって学校に来た子どもたちに「新学期も頑張って」というメッセージを伝えるために。身延山久遠寺の近くでは「油障子祭」という催しに参加しているんですが、古民家の油障子に絵を描いて中から照らすんです。家全体が大きな絵灯籠になって、これも地域の皆さんに日本の伝統建築の魅力を伝える贈り物です。

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つづきは2024年9月11日号をご覧ください

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