PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第23回「涙骨賞」を募集

NPO設立 救いの手、深く 過疎地寺院対策にも力

静岡県富士宮市・浄土宗平等寺 岩田照賢住職

キラリ 頑張る寺社・宗教者・宗教施設2026年6月19日 09時32分(2026年6月25日 09時33分更新)
浄土宗ともいき財団の助成も受けており、交付式で活動報告をする岩田住職 浄土宗ともいき財団の助成も受けており、交付式で活動報告をする岩田住職

富士山を望む静岡県富士宮市の浄土宗平等寺の岩田照賢住職は、2024年にNPO「ひだまりファミリーステーション」を立ち上げ、子ども食堂や大人食堂、多世代居場所づくり活動、フリースクールなど地域に開かれた様々な活動に取り組んでいる。

同寺ではもともと、サラナ親子教室や子育てサロン、介護者カフェなどの社会貢献活動を展開していた。介護についての悩みや苦労を話し合う場所として18年から行っている介護者カフェの活動を通して「お寺は法事・行事のためだけに行く場所と思われがちだが、本来は悩みを抱えた人たちが集まる場所だったのでは」との考えが強くなっていったという。

宗教法人としての活動では関われる範囲や支援の形に限界があり、様々な理由から地域で孤立している人たちに対して、寺院だけでは福祉ですら支えきれない時代になっていると実感。「もっと困っている人たちに、さらに深く救いの手を」との思いから、NPO法人を設立することにした。

NPO法人化したことで社会的信用にもつながり、助成金活用の道も開けた。行政や企業、他のNPOなど多くの団体と協力しながら地域課題に取り組めるようにもなり、またこれまでの平等寺としての活動では檀信徒が中心だった手伝いも、一般の人がより協力的になった。

毎月開いている子ども食堂では、大人の参加者が「いっぱい食べな」とよその子どもに声掛けをする姿が自然に見られるようになった。皆で食事をしているだけなのに昔の地域の姿が戻ったような気がした、と岩田住職は振り返る。

今後は平等寺だけでなく、教区内の過疎地域の寺院や住職不在の兼務寺などを会場とした、多世代共生・地域活性化支援事業にも取り組む。その一環として6月下旬に同県南伊豆町の金泉寺で、声を出して心と体を整える「読経プログラム」と介護者カフェ、大人食堂を組み合わせた地域の居場所づくり活動を実施。同県の下田市や熱海市の寺院にも活動の輪を広げていく。

岩田住職は「これからの地域社会ではNPOの公益性と行動力、寺院の信頼や精神的な支え、この両方が連携していくことがとても大切。寺院とNPO法人が協力することで、地域の孤立防止や支え合い、さらには寺院再生にもつながる新しい地域モデルをつくっていければ」と展望する。

(佐藤慎太郎)

講座のお題を解説する木下住職

写仏講座続けて約45年 仏様と楽しい対話を

10月23日

元々、絵を描くのは得意だった。かつて青年会の講座で写仏をした際「あ、自分でも描けるんだ」と気付いて以来数十年、豊山派仏教青年会による写仏講座を中心に、写仏に関わり続けてい…

ピアノの生伴奏で歌謡曲を楽しむ集いでギターを手に熱唱する平田住職

互助で看取りの共同体 亡き医師の志に沿い実践

10月9日

13年前から「完成期医療福祉」の一つの形として「二十五三昧会」と名付けた互助活動を自坊で実践している。きっかけは医師の故神代尚芳氏の最期の願いだった。 二十五三昧会とは約…

イベントなどを通して寺と地域との接点づくりに取り組む宗清寺の飯島尚之住職

催し多彩 人が集う寺へ 国際布教師の経験生かし工夫

10月2日

本堂を無償で提供し、演劇や音楽などのイベントを定期的に催すなど様々な仕掛けや工夫を凝らし、地域の人々が日常的に集う寺を目指している。「寺院の存在価値や意義が問われる昨今、…

核のゴミ最終処分場 未来の子孫の安全を(10月30日付)

社説11月4日

AI僧の登場 学び合えるのは人間同士(10月28日付)

社説10月30日

ICCを守ろう 国際社会の法の支配(10月23日付)

社説10月28日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加