PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報社「宗教文化講座」

生活用品提供 被災者に好評 僧俗と炊き出し支援も

堺市美原区 浄土真宗本願寺派大圓寺 石﨑博敍住職

輪島市の温泉施設で開いた炊き出しで焼きそばを焼く石﨑住職(2025年11月) 輪島市の温泉施設で開いた炊き出しで焼きそばを焼く石﨑住職(2025年11月)

「震災支援を続ける会」の代表幹事として、各地の大規模災害被災地で被災者の支援活動を継続している。

主な活動として仮設住宅の入居者に食器や鍋、包丁などの調理器具をまとめた「生活用品セット」を提供することと、仮設住宅や復興住宅などでの炊き出しや「たこ焼き交流会」を展開している。

2011年の東日本大震災を機に取り組みを始め、熊本地震の被災地などでも活動。現在は3月に岩手県陸前高田市と宮城県亘理町で交流会と追悼法要を営んでいるほか、同月を除いて毎月1回、能登半島地震の被災地である石川県輪島市に赴いている。

会のメンバーは全国の浄土真宗本願寺派の僧俗のほかに有縁の一般の人もいて、たこ焼き400食と焼きそば400食を振る舞う交流会にはその都度集まった10人ほどが参加。「準レギュラーの女性は私の幼なじみが経営するラウンジで働いていたホステスの友人。お寺とは全く関係ない人だが『食べて喜んでくれる人がいる』というただそれだけで参加してくれている」と笑う。

被災地支援に関わるようになったきっかけは1995年の阪神・淡路大震災で、地元の先輩僧侶の活動から学んだ。「特に被災地のフェーズの変化に応じた支援を学んだ。例えば、生活用品セットの提供はある程度時間がたってからの活動。発災直後の救援活動に関わることができなくても、その時期にセットに収める用品集めはできる」

東日本大震災の際は発災から半年後の時期に生活用品セットを3200セット、被災地の仮設住宅に納めた。1セットの経費は1万円。支援者には1口1万円の寄付を呼び掛けているため「寄付金の使途が分かりやすい」と好評だという。

「2018年頃だったと思うが、亘理町で毎回会う人から『そういえば仮設住宅に入った時に生活用品セットがあったのは本当に助かった。今でも使っている』と言われて『それを納めたのは私ですよ』と答えると驚かれたことがある。とてもうれしかった」と語る。

もっとも「教えがあるからとか、僧侶だからとかで活動しているつもりはなく、行きたくて行っているだけ。自分の方から僧侶とは名乗っていない」と自然体だ。「震災は悲しい出来事だが、それがなければ出会いはなかった。一過性のつながりではなく、せっかくのつながりを大切にしたい」と話す。

(池田圭)

厩舎で(左から)きらら号、ちょこ号、ばにら号の3頭に囲まれる千島宮司

競馬会職員から神職に 神社と馬との縁つなぐ

5月22日

陰陽師・安倍晴明が勧請した神社として知られる東京都葛飾区の五方山熊野神社の千島俊司宮司は、JRA(日本中央競馬会)で働いていた経験を生かし、境内で3頭のポニーを神馬として…

ノグチはじめ文化人らのエピソードを語る岡田住職

ノグチの光の彫刻ともす 芸術愛する人の縁結ぶ

4月28日

香川県さぬき市の真言宗御室派普門院金剛寺には世界的彫刻家イサム・ノグチが考案した光の彫刻「AKARI」がともる。岡田弘道住職の父親で、先代の岡田泰弘・前住職がノグチと親交…

落語の小道具を手に優しい笑いを目指す久志住職

法話や落語で優しい笑いを 出会う人はみんな師匠

4月15日

滋賀県日野町で「さつき寺」として親しまれる浄土宗雲迎寺で、6年前から住職を務める久志則行氏は元落語家。現在は「てんご堂我楽」と名乗り、地域の公民館や全国の教区でネタを演じ…

地域防災に懸念 消防団員の減少(6月3日付)

社説6月5日

原発事故被害地の今 覆い隠される被ばくの危険(5月29日付)

社説6月3日

水俣病の現場から 苦難に宗教が果たす役割(5月27日付)

社説5月29日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加