PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座

信心素描 おやさまに導かれた女性…伊橋幸江著

2025年6月17日 09時59分
信心素描 おやさまに導かれた女性

およそ信心というものは、教祖一人で終わるものではない。教祖の教えがその周辺に伝わり、周辺の一人一人が教えを実践することで教えの正しさが証明され、さらにその輪が広がっていく。天理教では、共に「陽気ぐらし」を楽しもうと人間世界を創始した親神様(天理王命)のお告げ(啓示)を、自ら筆を執って書き記した中山みきという女性を教祖とし「おやさま」と呼んでいる。

本書に登場する9人の女性は、おやさまのそばで親しく仕えた人である。天理教の教えに導かれた人は誰しも、真に「生きる」ということに目覚めて、陽気ぐらしの世界に生きた人たちだと言える。その中でも、おやさまのそば近くで直接に指導を受けた女性の生き方や言葉を「素描」という形で書きつづった本書は、おやさまの導きで心の目を開かれた先人としての経験を生き生きと伝えている。

1900(明治33)年に女性で唯一の本部員を拝命した増井りんの晩年の言葉が紹介されている。「私の身も心も、教祖の思惑通りですのや、私がなんぼ考えても私の思い通りになりませんのや」「私心は少しもありません、仰せ通りに一日一日が楽しみで、勤めさせて頂いていますのや」――こんな言葉からは、神様の守護に身をあずけて日々を陽気に生きた信心のありようが知られよう。

定価1210円、天理教道友社(電話0743・62・5388)刊。

宗教の言い分 現代日本人の死生観を語る

宗教の言い分 現代日本人の死生観を語る…島薗進・一条真也著

6月17日

東京大名誉教授で宗教学者の島薗進氏と、冠婚葬祭の会社経営者でもある作家・一条真也氏の対談集。宗教研究者、葬送儀礼の執行者という異なった立場から宗教にアプローチしている二人…

法然上人の教えとカウンセリング 凡夫が凡夫によりそう

法然上人の教えとカウンセリング 凡夫が凡夫によりそう…浄土宗総合研究所編著

6月17日

本書は、浄土宗総合研究所で進められてきた浄土宗寺院における対人援助に関する研究の成果をもとに「法然上人の教えに基づくカウンセリング」への基礎的な手引書、あるいは研修用のテ…

四天王寺新縁起

四天王寺新縁起…一本崇之著、和宗総本山四天王寺監修

6月17日

大阪の中心地にあって今なお多くの人が手を合わせる四天王寺は、聖徳太子の存命中に建てられた「日本仏法最初」の寺だ。長い歴史の中で自然災害、戦火など伽藍の焼失と復興を繰り返し…

祖師から現代へ 期待される宗教者の指導力(6月11日付)

社説6月13日

気候危機と食料危機 カネでは解決しない(6月6日付)

社説6月11日

戦後80年 戦前の過ちを直視せよ(6月4日付)

社説6月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加