宙空に立つ塔 塔の想像力と存立地平…本間邦雄著
本2025年9月12日 09時24分

地上にそびえ立つ塔は何を意味しているのだろうか? 層をなす塔に人は何を見、何を考えるのか――そんな問いから、塔の魅力や様態を考察した作品である。解明への道筋をなすのが、第一次戦後派作家として知られる野間宏の小説『わが塔はそこに立つ』で、前半は小説のストーリーを追いながら、そこに展開される主人公の問題意識を探り、後半では塔の歴史的背景と形態的特徴を考察する。(全文は2025年9月5日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
定価1540円、法藏館(電話075・343・0458)刊。