PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン

老婆の一喝

〈コラム〉風鐸2025年10月28日 13時53分

赤穂藩主浅野家の筆頭家老・大石内蔵助は、主君の汚名を晴らすため吉良邸討入の決意を秘めて京都山科へ隠棲した。油断させるため放蕩三昧を演じ、夜な夜な東山を越えて五条坂から祇園へ繰り出したというのが世に知られる「忠臣蔵」の筋書きである◆五条坂を市中へ下る途中から共同墓地を抜けて上がると、清水寺の裏門から境内に入ることができる。緑樹の向こうに清水の舞台が見え、音羽の滝の辺りは観光客がひしめき、茶店もにぎわっている。現代風にアレンジした着物姿の女性や羽織を着こなした男性も多い◆巨大な木組みの舞台を見上げ、三重塔の鮮やかな朱色を目にしながら山門まで出ると、清水坂を埋め尽くして人波が押し寄せてくる。坂の両側に並ぶ土産物店は人であふれ、疲れて道端に座り込んだ外国人観光客のグループが、手にしたものを食べる姿があちこちにある。以前はこんな風景は見なかった◆すると、どこから出てきたのか老婆が現れて、座り込む外国人を叱りつけるように声を上げた。「そんなとこへ座って食べんといて!」。「たべんといて」の「た」と「と」のアクセントに力を入れた京都弁で、両手のひらを上に向けて立ち上がるよう動かした◆その言葉がどこまで伝わったかは分からない。外国人たちはしぶしぶ腰を上げた。京老婆はなかなか手厳しい。インバウンドに沸く京都ならではの景色だろう。(形山俊彦)

人から人へ

1月28日

新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されてから、15日で6年になった。当時は行事、各種イベントが次々と中止され、人の動きは大きく制限された。今ではコロナ禍前に近い…

成人の日

1月21日

国民の祝日に関する法律は、1月第2月曜日の「成人の日」を「おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日と定義する。この日の新聞は、社説で新成…

年始寸感

1月14日

観音様としては珍しく――おそらく唯一――怒っている。その顔は、不動明王か愛染明王と見まがうほど恐ろしい。髪は逆立ち、まさしく「怒髪天を衝く」といった様相を呈している。剣や…

分岐点の非核平和主義 共存の理念を忘れるな(1月28日付)

社説1月30日

縮小の中の成熟化 高齢宗教者の出番(1月23日付)

社説1月28日

AI進化の先に 心と深く関わる領域を担う(1月21日付)

社説1月23日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加