PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座 第22回「涙骨賞」を募集

東西本願寺120のちがい…鎌田宗雲著

2025年6月16日 12時40分
東西本願寺120のちがい

文字通り「東西本願寺のちがい」を教団組織や寺紋、荘厳、衣体、作法などの分野に分けて全120項目にわたって紹介している。著者は2023年に『親鸞伝と本願寺俯瞰 東西本願寺のちがい』も刊行しているが、同書出版後に寄せられた情報を踏まえて今回の新著にまとめたという。

本書では120項目の「ちがい」に加えて本願寺の始まりから東西分立の歴史的経緯も丁寧に解説しているが、とりわけ戦後の東本願寺教団(真宗大谷派)を揺るがした「お東騒動」に紙面の多くを割いている。

この騒動は大谷光暢法主をはじめとする保守派と改革派の宗派内局が教団の主導権を巡って激しく対立したことで知られ、結果的に法主制度は瓦解した。著者は大谷派の教団改革運動には「今の教団が一般社会の悩みに対応できるようになる」という強い問題意識があったとする一方、現在も門主が強大な権限を有する西本願寺教団(浄土真宗本願寺派)の近現代史を「教団改革といえるものはありませんでした」と指摘する。

その評価の是非や、本書は「著者が所属する本願寺派から見た東西本願寺のちがい」という色彩を持つ点を差し引いて読む必要があるものの、両本願寺の比較を通して教団を相対化する視点を提供する貴重な一冊だ。

定価3300円、永田文昌堂(電話075・371・6651)刊。

宙空に立つ塔 塔の想像力と存立地平

宙空に立つ塔 塔の想像力と存立地平…本間邦雄著

9月12日

地上にそびえ立つ塔は何を意味しているのだろうか? 層をなす塔に人は何を見、何を考えるのか――そんな問いから、塔の魅力や様態を考察した作品である。解明への道筋をなすのが、第…

インド哲学の万華鏡

インド哲学の万華鏡…桂紹隆監修、片岡啓・護山真也編

9月11日

仏教学者の桂紹隆・広島大名誉教授、護山真也・信州大教授、インド哲学研究の片岡啓・九州大教授が中心となって刊行した。12の論考を気鋭の学者が執筆し、ヴァイシェーシカ学派、サ…

死者とともに生きる ――慰霊・鎮魂・供養――

死者とともに生きる ――慰霊・鎮魂・供養――…一条真也著

9月10日

著者は冠婚葬祭業を経営し、死別の悲嘆を癒やすグリーフケア活動にも熱心に取り組んでいる。その主張は「死者を忘れて生者の幸福など絶対にありえない」との一文によくあらわれている…

「追悼の日」の意義 将来の安心安全目指し(9月10日付)

社説9月12日

非道が過ぎるイスラエル パレスチナ国承認を早く(9月5日付)

社説9月10日

老いという円熟 健康習慣で人生を輝かせる(9月3日付)

社説9月5日
このエントリーをはてなブックマークに追加