評伝・富田斅純…星野英紀著
本2025年7月23日 09時21分

現在の真言宗豊山派の体制確立に奔走した近現代の先師の再評価に取り組む著者が、昨年9月に発刊した『評伝・小林正盛』に続く第2弾として6月に刊行した。
明治期、廃仏毀釈や神仏分離、西洋文明の流入などに加え、政府の宗教政策もあいまって伝統仏教教団は苦しい状況に陥った。中でも「秘密教」や「旧仏教」などとも称された真言宗教団は厳しい社会的試練にさらされた。この時、興教大師覚鑁(1095~1143)の教えを中心とした豊山派教団の体制確立を目指し、宗門の近代化を牽引したのが富田斅純・第11世管長(1875~1955)だった。(全文は2025年7月18日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)
定価1320円、法藏館(電話075・343・0458)刊。