PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報社「宗教文化講座」

「客観」の意義

〈コラム〉風鐸2026年5月27日 13時42分

SNSが普及し、誰もが気軽に情報を発信できる時代になった。これまではメディアを通して発言していた政治家や芸能人もSNSで「生の声」を伝えるようになった。報道や批評に対して、当事者が瞬時に反応し、自らの言葉で反論や釈明を行う。その速度感は従来のメディア環境とは比較にならない◆政治家が批判的報道に「誤報」「フェイク」「偏向報道」などとSNSで反論する光景も日常化した。客観的な報道でも、当事者がそれを否定すれば、支持者は「本人が言うのだから間違いない」と受け止めがちだ。批判の矛先が報道機関や記者個人に向かい、誹謗中傷に発展することもある◆マタイによる福音書に「兄弟の目のちりは見えるのに、自分の目の梁は見えない」とあるように自己を客観視することは何よりも難しい。とりわけ、自らを正義と信じているときほど、異なる視点を受け入れにくくなる◆「本人の言葉」が圧倒的な力を持ち、報道や批評の影響力は低下した。それでも第三者による報道や批評は、多様な視点の提示を通じて熟議が成り立つ環境を支え、社会の発展を促す力になることを忘れてはいけない◆一方、人々が「生の声」をより信じるようになった背景に、メディアへの不信感があるという事実も無視できない。その現実を踏まえ、メディア自身も報道の在り方を絶えず検証し続ける必要がある。(奥西極)

二次被害

10月7日

地震や豪雨、今年は例年にも増して災害が相次いでいる。被災された方々の心痛は察するに余りあるが、先日思わぬ二次被害の話を聞いた◆地震で伽藍が倒壊した寺院の住職が、支援を受け…

良心的兵役拒否

9月25日

ロシアの軍事的脅威を受け、リトアニア、スウェーデン、ラトビアなどで徴兵制を復活させる動きが広がっている。一方、世界には「良心」や「信教の自由」を根拠に、兵役を拒否する権利…

生まれつきの

9月16日

最近、デビットカードを解約した。コンビニでピッ、スマートフォンでポチっと、どうにも止まらず、キリがない。自制すればいいと言われればそれまでだが、それができれば苦労しないと…

「公共」という視点 固有の「善」を認め合う社会(10月2日付)

社説10月7日

『釜ケ崎と福音』 支えられる側にこそ力が(9月30日付)

社説10月2日

異文化伝統との共存 外国人労働者問題への視点(9月25日付)

社説9月30日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加