PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報社「宗教文化講座」

サッカー通じ地元交流 仏教基軸に子らを指導

横浜市港北区・天台宗正福寺 奥村良玄住職

サッカーを通じて学んだことを法話でも話す奥村住職 サッカーを通じて学んだことを法話でも話す奥村住職

「子どもは地域の宝」。自身が立ち上げたサッカークラブの合言葉だ。仏教の教えを基軸とするチームは、会員約270人、横浜市大会で優勝するほどに成長した。スポーツを通じて地域の人たちと関係を深め、青少幼年の健全育成に努めている。

正福寺は、2008年に開業した横浜市営地下鉄グリーンラインの東山田駅から徒歩10分ほど。大きなマンションも立つ住宅地だが、同寺の周辺には田園風景が残る。横浜F・マリノスや川崎フロンターレの本拠地も近く、サッカーが盛んな土地柄だ。

在家出身で学生時代はサッカーに熱中し、大学卒業後はコンピューター関連の仕事に就いた。しかし人と関わる仕事がしたいとの思いが強く、退社してブラジルへのサッカー留学あっせん会社を友人とつくった後、01年に「エストレーラフットボールクラブ」を創設した。

妻が正福寺の生まれだったことから僧侶になり、10年に住職就任。サッカー指導に仏教を生かしているつもりはなかったが、教えと合致していることが多いと気付いた。「パスがうまい、得点力が高いなど、それぞれの子に得意なことがある。互いの力を生かすことがチームの勝利につながると言っていたが、まさに忘己利他だった」

仲間と協力することは布施、ルールを守ることは持戒、厳しさに耐えることは忍辱――と、子どもたちに仏教用語を使いはしないが、今では六波羅蜜を指導方針としている。

クラブでは礼儀や自立、協調性などを重んじ、同寺で合宿や坐禅体験も行っている。学業との両立を図り、栄養講習会など食育にも力を入れる。これらは地元の学習塾や企業の協力を得ており、エストレーラでも小学校や保育園のスポーツ指導にコーチを派遣。地域清掃にも取り組んでいる。

「よく、プロになれるのは千人に1人といわれるが、プロになれない999人を大事にしたい。サッカーがうまければいいというのではなく、人間としてのベースをつくりたい。ここで学んだことが長い人生の中で何かとつながればうれしい」と話す。「プレーする子ども、見守る大人、支える企業、あらゆる人たちと共にあり、町になくてはならない存在になれば」と願っている。

(有吉英治)

ピアノの生伴奏で歌謡曲を楽しむ集いでギターを手に熱唱する平田住職

互助で看取りの共同体 亡き医師の志に沿い実践

10月9日

13年前から「完成期医療福祉」の一つの形として「二十五三昧会」と名付けた互助活動を自坊で実践している。きっかけは医師の故神代尚芳氏の最期の願いだった。 二十五三昧会とは約…

イベントなどを通して寺と地域との接点づくりに取り組む宗清寺の飯島尚之住職

催し多彩 人が集う寺へ 国際布教師の経験生かし工夫

10月2日

本堂を無償で提供し、演劇や音楽などのイベントを定期的に催すなど様々な仕掛けや工夫を凝らし、地域の人々が日常的に集う寺を目指している。「寺院の存在価値や意義が問われる昨今、…

行行寺の開山20年を期した6月の法要で参列者に挨拶する吉田住職=行行寺興隆会提供

自殺と向き合い「聞き屋」に 父島で寺建立し20年

9月18日

東京都港区の竹芝桟橋から南に千㌔先にある小笠原諸島・父島で行行寺を建立してから20年。自殺と向き合う中で人の苦悩を見つめてきた経験が在家から僧侶となり、人々の苦悩に寄り添…

「緑のポスト」 宗教者による悲嘆ケア(10月14日付)

社説10月16日

AIリスクの回避 国境越えた叡智の結集を(10月9日付)

社説10月14日

物価高と軍事費の拡大 日中戦争前もそうだった(10月7日付)

社説10月9日
「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加