東方正教会で女性輔祭 背景にアフリカの司牧問題 古代の制度復活の評価も
2024年5月27日 09時36分
東方正教会アレクサンドリア総主教庁管下のジンバブエ府主教によって、このほど初めて女性の輔祭(deacon、カトリックで助祭、プロテスタントは執事)が任命された。初期キリスト教の女性助祭制度の復活と評価されるが、アレクサンドリア総主教庁は「混乱を避けるため」として、アフリカの女性信者の司牧問題など女性輔祭任命の背景を11日付の文書で説明した。
カトリックは16年に初期教会における女性助祭の役割について研究委員会を設けた。21年には使徒的書簡「スピリトゥス・ドミニ」によって教会法を改正し、祭壇奉仕者(侍者)や聖体拝領時の配布などに女性を選出できるようにしたが、「司祭叙任とは明確な一線を画す」とされた。(詳細は2024年5月24日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)