PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座 第22回「涙骨賞」を募集

上がらない肩

〈コラム〉風鐸2025年5月21日 13時01分

左の肩が上がらない。どうやら何かの加減で首を痛めて神経が圧迫されているらしく、ここ一月ほど服薬しながら様子を見ている。どんなに必死で力を込めてもある一定の所から腕が持ち上がらない◆これまで意識せずとも動かせていたものが動かせないのは何かと不便だ。暑くて脱いでいた上着を羽織る、コーヒーのマグカップを口元で傾ける、携帯電話で長い間通話する、電車で下ろしていたリュックを背負い直す、風呂場で髪を洗ってタオルで乾かす――、ちょっとした日常の動作がスムーズに進まない◆この身体的な不調は一時的なものだと信じている。上着は左から先に袖を通す、洗髪時には腕を上げるのではなく頭を下げるなど、同じような症状に悩まされた先人の知恵も拝借しながら試行錯誤している◆そこで、今では当たり前となった便利な技術やインフラが急に使えなくなったらと想定してみた。例えば大手通販サイトが長期間ダウンするだけで人々は混乱に陥るだろう。画面の購入ボタンを押せば希望する本や商品がすぐに届くことに我々は慣れ過ぎてしまった◆そういえば最近、休日に本屋を何軒もはしごして過ごすことがなくなっている。思い起こせば、そこには得難い体験や出会いがあった。不便さの中にも気付きや豊かさがある。上がらない左の肩を無理やり回しながら、次の休日に思いをはせている。(佐藤慎太郎)

根深い差別意識

8月20日

真宗大谷派の同朋会運動が「見逃してきたもの」の一つに女性への構造的差別がある。6月の宗議会で佐々木道範議員がその一端を要旨次のように指摘した◆父は同朋会運動に共鳴して自坊…

勝ち負け

8月6日

愚息の通う高校の野球の試合を見に行った。炎天下の球場は耐え難い暑さだったが、試合は互いに点を取り合う好ゲーム。我が校は負けていたが8回裏、連続打に相手のエラーも重なって同…

AEDの設置を

7月30日

観測史上最も暑い6月だったが、容赦ない暑さはまだまだ続く。法衣などを厚着する宗教者は熱中症にかかりやすいし、酷暑は様々な場面で多くの人の命を脅かす◆黄檗宗近畿地区協議会は…

被爆者が語る実相 悲惨であっても直視を(8月20日付)

社説8月22日

保守分裂下の戦後80年 社会の「分断」傾向を憂慮(8月8日付)

社説8月20日

無言の“被爆伝承者” 惨禍物語る宗教施設遺構(8月6日付)

社説8月8日
このエントリーをはてなブックマークに追加