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第22回「涙骨賞」を募集
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生命とAI

〈コラム〉風鐸2025年9月24日 09時25分

膨大なデータを基に「人間よりも文章などをうまく書ける」といわれる生成AI。文学界ではAIの使用は既に当たり前で、AIで作った小説も出版されている◆全日本仏教徒会議大阪大会のシンポジウム(6日)で、識者がAIと生命について議論する一幕があった。人間の脳には神経細胞をつなぐ何兆個ものシナプスがあり、その結合と消滅によって省エネでの創造が可能となる。だがAIが同様の働きを模倣するには莫大なエネルギーを要する◆生物学者の福岡伸一氏は、AIはエントロピー増大の法則に反すると指摘した。生物は体内のエントロピーを捨てるために自ら壊して作り直す「動的平衡」で生きているという。AIは蓄積する一方であり、死ぬこともない◆社会の効率化や豊かさを目指して開発されたAIは医療や金融、教育など様々な分野で不可欠になった。その進展の裏側では膨大な電力消費が伴う。データを保存する巨大施設の維持にも多大なコストがかかり、2030年には世界の電力消費量が倍増し、その半分をデータセンターが占めるとの試算もある◆AIに「世界の消費電力が増えたら」と問うと「気候変動リスク、経済格差、インフラ負荷が悪化する」とその危うさを回答した。利便性や効率性の追求に偏るのではなく、持続可能性や倫理的な視点をもってAIと向き合うことが大切ではないか。(赤坂史人)

「暫定協定」

11月5日

カトリックの上海教区で15日、新しい補佐司教の叙階式が行われた。バチカンと中国政府の間では司教任命の「暫定協定」が2018年に締結されており、教皇庁報道室はその枠組みで呉…

老婆の一喝

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赤穂藩主浅野家の筆頭家老・大石内蔵助は、主君の汚名を晴らすため吉良邸討入の決意を秘めて京都山科へ隠棲した。油断させるため放蕩三昧を演じ、夜な夜な東山を越えて五条坂から祇園…

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宗教法人の悪用防げ 信頼回復のための努力を(10月31日付)

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意思決定支援の試み その人らしさの重要性(10月29日付)

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「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
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