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戦争とAI

〈コラム〉風鐸2026年6月3日 13時32分

イスラエルによるガザ地区への侵攻が始まってから2年半が過ぎた。パレスチナ人の犠牲者は7万人を超え、特に侵攻開始から、わずか1カ月半で約1万5千人が命を落とした◆短期間でこれほど多くの犠牲者を出した背景には、AI技術の活用があるとの指摘がある。共同通信記者・平野雄吾氏の著書『パレスチナ占領』は、イスラエル軍情報部門の将校らの証言や資料を基に、ガザ戦闘の驚くべき実態を明らかにしている◆ガザ攻撃では二つのAIプログラムが使用されているという。一つは、住民がハマス戦闘員である可能性を分析するもので、ガザ地区220万人の住民情報を基に、戦闘員である確率を100段階で判定する。もう一つは標的を追跡して位置情報を特定するシステムだ◆膨大な情報をAIが瞬時に処理するため、その判定が本当に正確なのか十分に検証されないまま、将校は攻撃を承認するだけになっているという。さらに衝撃的なのは戦闘初期の段階では、下級戦闘員なら15~20人、幹部戦闘員なら100人までの「巻き添え」が許容されていたとされる点だ◆無辜の市民の犠牲を前提とするような姿勢は、決して許されるものではない。倫理的な問題を置き去りにしたまま戦争におけるAIの活用が拡大することには大きな危うさがある。国際社会は、早急に基準づくりや法整備を進める必要がある。(赤坂史人)

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長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
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