事業評価の意識
〈コラム〉風鐸2026年8月5日 11時18分
最近、地域の非営利団体等に融資・助成するコミュニティーファンド・東近江三方よし基金の山口美知子事務局長を取材した。成果を数値化しにくい非営利組織の事業評価の手法を知りたかったからだ◆伝統仏教界では教団の事業評価とそれに基づく改善への意識は希薄に感じられる。無論、宗会議員ら要職者が議会や委員会で評価と改善策を恒常的に議論してはいる。しかし、方法論や体系性を欠き、事業評価の結果を関係者に公開する意識も高いとはいえない◆山口氏によれば、非営利団体の公益性評価をいかに社会に可視化するかは重要課題で、評価基準に人間関係の広がりや当事者意識の強化、周囲の認知度向上など様々な指標を設定し、その表現もイラストや図を用いるなど常に工夫を凝らしているという◆深尾昌峰・龍谷大副学長(非営利組織論)は非営利団体の事業評価に完成された方法論は存在せず、常に見直しが求められると指摘する。宗派・本山の求心力の低下やCFによる寄付集め等が指摘される現代、伝統教団でも事業評価の在り方を意識すべきではないか。(池田圭)











