PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第22回「涙骨賞」を募集
PR
第22回「涙骨賞」を募集

恐怖指数

〈コラム〉風鐸2025年5月28日 13時49分

恐怖を推し量る、一風変わったバロメーターがある。それによると、値が20を超えると要注意、30を超えると警戒すべき水準とされる。40以上なら、パニック状態にあると見なされる◆この指標は「ボラティリティ・インデックス」、略してVIXという。米国のシカゴ・オプション取引所が公表する株価指数の一種で、将来予測される市場の変動率を示す。株式市場に対する投資家の不安が高まると数値が上昇することから、通称「恐怖指数」と呼ばれる◆40を上回るとパニックとされる中、80を超えた例もある。過去最高値はリーマン・ショック時の2008年10月で89.53。コロナ禍の20年3月に記録した85.47がこれに続く。いずれも異次元の高値といえ、投資家心理が絶望に近い恐怖に見舞われていたことがうかがえる。ロシアのウクライナ侵攻時でさえ40を超えていない◆ところが4月7日、VIXは一時的に60を突破した。相互関税を巡る米トランプ大統領の発言を受けたもので、政策の不確実性などから世界的な景気後退への懸念が高まり、日本を含む主要国の株価は軒並み急落した◆その後は相互関税の一時停止や英国・中国などとの引き下げ交渉が進んだ結果、VIXは20前後に落ち着いた。とはいえこの間、世界経済はトランプ氏の言動に翻弄され続けている。そのこと自体が恐怖ではないか。そんな印象が拭えない。(三輪万明)

先人の息吹

10月8日

中外日報東京支社の隣接地で発掘調査が行われている。渋沢栄一と同じ時代に活躍した実業家・諸井恒平の邸宅跡だ。発掘の過程を見られる機会はめったにないので、たいへん興味深い。解…

生命とAI

9月24日

膨大なデータを基に「人間よりも文章などをうまく書ける」といわれる生成AI。文学界ではAIの使用は既に当たり前で、AIで作った小説も出版されている◆全日本仏教徒会議大阪大会…

11次元の世界

9月17日

米国の理論物理学者エドワード・ウィッテンが1995年に提唱した「M理論」は、この世界の基本的な構成要素を1次元の弦と多次元の膜と捉える仮説で、宇宙誕生のメカニズムを解明し…

人口減社会と宗教の役割 地域の人々の心をつなぐ(10月8日付)

社説10月10日

AIの進化の方向 「人間」の領域との関係(10月3日付)

社説10月8日

大事なのは関係性 被災地での支援活動で(10月1日付)

社説10月2日
  • お知らせ
  • 「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
    長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
  • 論過去一覧
  • 中外日報採用情報
  • 中外日報購読のご案内
  • 時代を生きる 宗教を語る
  • 自費出版のご案内
  • 紙面保存版
  • エンディングへの備え―
  • 新規購読紹介キャンペーン
  • 広告掲載のご案内
  • 中外日報お問い合わせ
中外日報社Twitter 中外日報社Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加