PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座

伝統継承、覚悟決め

天王寺楽所雅亮会 小野真龍理事長(58)

ひと2024年1月24日 09時37分
伝統継承、覚悟決め

天王寺楽所雅亮会は和宗総本山四天王寺の「聖霊会」における奏楽・奉舞を担ってきた。1月からは新たに一般社団法人雅亮会となり、その理事長として雅楽の伝統を守り継ぐ。

小野妹子の八男を開基とする浄土真宗本願寺派願泉寺(大阪市浪速区)に生まれた。曽祖父の小野樟蔭が四天王寺における聖徳太子の年忌法要・聖霊会で奏楽・奏舞される天王寺舞楽を伝承する団体「雅亮会」(現天王寺楽所雅亮会)を立ち上げて以来、祖父、父も雅亮会で雅楽の伝統を守ってきた。小学1年から中学1年まで聖霊会で童舞の舞人を務めた。

寺を継ぐことは雅楽を継ぐということでもある。雅亮会の歴史を鑑みれば辞めることはできない。覚悟を固め、大学の法学部を卒業後、宗教を学ぶために改めて大学に入るとともに、本格的に雅楽を始めた。

芸名は天王寺楽所雅亮会から変わらないが、一般社団法人という組織化によって、天王寺楽所の伝統を守るという目的がこれまで以上に明確になると言う。

「組織を維持するだけなら難しいことではないのかもしれない。しかし、高い演奏の質を保つことが歴史の中で独自性を認められた天王寺楽所の雅楽の伝統を本当に守ることになる」と語る。

昨年9月に雅楽協会の代表理事に就任した。宮内庁式部職楽部をはじめ、様々な伝統を持つ雅楽団体の関係者がまとまったこれまでにない団体で「このような形で雅楽のネットワークができるのは画期的なこと。連携しながら事業を着実に丁寧に進めていきたい」と話している。

(甲田貴之)

立場にあぐらかかず

顕本法華宗管長・総本山妙満寺貫首 奥村日拝氏

6月11日

顕本法華宗の管長、総本山妙満寺(京都市左京区)第308世貫首として4月21日に入山した。同寺は日什上人の創建。釈尊の教えと「経巻相承直授日蓮」を信条とする。思いがけず「猊…

大学の持続可能性探る

龍谷大 安藤徹学長

5月21日

4月に第20代学長に就任。大学史上初の僧籍を持たない学長となる。 生家は岐阜県大垣市の真宗大谷派の門徒で、篤信の祖父が毎朝、正信偈で勤行し、朝に供えた仏飯を夕食に食す姿を…

自分から優しい言葉を

佛教大 佐藤和順学長

4月30日

佛教大の学長に1日に就任した。2019年から同大教育学部教授、20年から同大付属こども園園長を務める。幼児教育・保育、保育者論を研究する。 和順という名前は、1961年の…

祖師から現代へ 期待される宗教者の指導力(6月11日付)

社説6月13日

気候危機と食料危機 カネでは解決しない(6月6日付)

社説6月11日

戦後80年 戦前の過ちを直視せよ(6月4日付)

社説6月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加