韓国から本尊戻る 12年半前に盗難 所有権巡り翻弄も安堵 対馬・観音寺
2025年5月15日 09時27分

2012年秋に長崎県対馬市の臨済宗南禅寺派観音寺から韓国人窃盗団によって盗まれ、翌年に韓国で発見された本尊・観世音菩薩像(長崎県指定有形文化財/身丈約50㌢/高麗銅造仏)が12日、盗難から約12年半を経てようやく観音寺に戻った。
田中元住職は「壱岐の大蔵経窃盗事件と同じようになってはならないと声を上げ続けてきたが、観音像がようやく観音寺に帰られた。感激、感動、安心した。韓国の対日感情や対日政策に翻弄された12年間だったが、結果として日韓国交正常化60年の年の返還となった。雨降って地固まるというが、今後も両国の友好交流が進めばありがたい」と喜んでいた。(詳細は2025年5月14日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)