英下院 安楽死法案を可決 賛否差縮小、審議は上院へ
2025年6月25日 14時10分
英下院は20日、「自殺ほう助(安楽死)」を合法化する法案を第3読会で賛成多数により可決した。これで法案は最終的に下院を通過し、上院(貴族院)での精査・審議に回される。
このTerminally Ill Adults(End of Life)Billは、イングランドとウェールズで余命6カ月未満の精神的に健全な末期成人が、医師2人と専門家委員会の許可を得て自らの命を絶つ権利を認める法案(政府提案ではない議員立法)。
バチカンの教皇レオ14世は第3読会前の15日、イングランド、ウェールズなどの司教会議が共同で祝う「いのちの日」に寄せたメッセージで「真の愛と真の思いやりに基づく文明を破壊する」ことに懸念を表明(クリスチャン・トリビューン、オンライン)。BBCニュース(オンライン)によれば、法案に反対する障害者権利運動家らは「このような重大な変化は、わずかな差で急いで可決されるべきではない」とした。なお賛否の票差は第2読会の55票から23票(賛成314、反対291)に縮小した。(詳細は2025年6月25日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)