PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座

一般への教化に力注ぐ

西山浄土宗 柴田康仁宗務総長(67)

ひと2024年11月22日 09時28分
一般への教化に力注ぐ

西山浄土宗宗務総長に10月1日に就任した。総本山光明寺(京都府長岡京市)執事長を兼ねる。東部第1宗務支所長、土江前内局で教学部長を務めた。常蓮寺(愛知県東海市)住職。前内局の路線を踏襲しつつ、教化活動に注力する考えだ。

同県西尾市の浄土宗西山深草派清海寺の三男として生まれた。仏門に入ることは意識していなかったが「長男と同じく名前に『仁』が付く。親は私が僧侶になることを考えていたのかもしれない」と振り返る。

勉学に励む中でカビや細菌に興味を持ち、名城大農学部に入学して応用微生物学を研究した。大学を卒業した当時は就職難だったのもあり、親の提案を受けて僧侶になることを決意。京都西山短期大に入学し、西山深草派総本山誓願寺(京都市中京区)で随身した。義父は西山浄土宗宗務総長を務めた柴田康英氏で、1985年の結婚を機に常蓮寺に入った。

康英氏を「アクティブな人で、東京別院を開創するなど常に何かに挑戦していた。人を引き込むのが上手だった」と回想する。

幼い頃から自然をこよなく愛し、天体望遠鏡をよくのぞいた。アルバイトでウナギの養殖をしたこともあるという。法務の合間に境内を散策し、趣味のカメラで野鳥や花、天体などを撮影する。

宗派の教えを一般の人にも広めたいと考えている。「西山浄土宗の教えでは念仏を称えなくても救われる。すでに救いの中にいることに気付いてもらうのが我々の役割。お念仏は『ありがとう』という感謝の気持ちであり、歓喜の念仏だ」とほほ笑む。

(椎葉太貴)

立場にあぐらかかず

顕本法華宗管長・総本山妙満寺貫首 奥村日拝氏

6月11日

顕本法華宗の管長、総本山妙満寺(京都市左京区)第308世貫首として4月21日に入山した。同寺は日什上人の創建。釈尊の教えと「経巻相承直授日蓮」を信条とする。思いがけず「猊…

大学の持続可能性探る

龍谷大 安藤徹学長

5月21日

4月に第20代学長に就任。大学史上初の僧籍を持たない学長となる。 生家は岐阜県大垣市の真宗大谷派の門徒で、篤信の祖父が毎朝、正信偈で勤行し、朝に供えた仏飯を夕食に食す姿を…

自分から優しい言葉を

佛教大 佐藤和順学長

4月30日

佛教大の学長に1日に就任した。2019年から同大教育学部教授、20年から同大付属こども園園長を務める。幼児教育・保育、保育者論を研究する。 和順という名前は、1961年の…

祖師から現代へ 期待される宗教者の指導力(6月11日付)

社説6月13日

気候危機と食料危機 カネでは解決しない(6月6日付)

社説6月11日

戦後80年 戦前の過ちを直視せよ(6月4日付)

社説6月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加