教皇・全地総主教共同祈祷 ニカイア公会議1700年 「フィリオクエ」省略 使徒書簡「信仰の統一」発表
2025年12月5日 13時02分
バチカンの教皇レオ14世は第1ニカイア公会議1700周年を記念してトルコを訪問。11月28日、イズニク(旧ニカイア)でコンスタンチノープル全地総主教バーソロミュー1世と共同で祈祷会を執り行った。エキュメニズムへの取り組みの象徴として、カトリックと東方正教会の分裂のきっかけとなった「フィリオクエ filioque」の語を外した「ニカイア・コンスタンチノープル信条(ニカイア信条)」を共同で朗読した。
バチカンニュースなどによると、教皇と総主教は「宗教や神の名を暴力の正当化に利用するいかなる行為も拒否する」ことなどを強調する共同宣言に署名した。
共同祈祷におけるフィリオクエ省略について The Catholic Herald は、教義の変更を意味しないとしつつ「神学的なシグナル」と解釈される危険性を指摘。「合意を得るため教義を薄めるよう圧力がかかっている教会にとって、その危険は紛れもなく大きい」と論評している。(詳細は2025年12月5日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)





![国史より観たる皇室 [附]日本の行くべき道](/article/kanren/books/img/20251128-001@134.png)
