転生の正当性を力説 パンチェン・ラマ11世が講演 ダライ・ラマを牽制か
2025年12月15日 10時49分
中国チベット自治区シガツェ市で8日、チベット仏教の活仏輪廻制度に関するシンポジウムが開かれ、パンチェン・ラマ11世(パンチェン・エルデニ・チョーキ・ギャルツェン)が講演。共産党政府が制定した活仏転生の規則に基づいて活仏転生が管理されるべきことを強調した。
中国西蔵新聞網を引用して中国仏教協会公式サイトが報じた。
全国政治協商会議常務委員、中国仏教協会副会長、同チベット支部会長のパンチェン・ラマは、1995年に中央政府がパンチェン・ラマ10世からの転生を承認したことは「宗教儀式と歴史的慣習に完全に従ったものである」と正当性を力説。共産党の宗教政策の成功した実践だと論じた。
また、近年注目されているダライ・ラマ14世の転生問題を強く意識し「活仏の化身の探索と特定はいかなる外国の組織や個人による干渉も統制も受けてはならない」と警告。仏教協会の主導的役割と中国共産党の指導を堅持するよう訴えた。(詳細は2025年12月12日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)




