宸殿130年ぶり改修 東伏見門主「自信持って後世に」 青蓮院門跡
2025年9月30日 14時03分
京都市東山区の天台宗青蓮院門跡は11日、宸殿屋根葺き替えと大玄関、長屋門の保存修理事業の落成慶讃法要を営んだ。宸殿は明治に再建されて以来、130年ぶりの改修となった。
一連の保存修理事業は青蓮院の境内を史跡として保存整備する文化庁の国庫補助事業として2022年から始まった。
大屋根の瓦を総葺き替えした宸殿は、江戸時代初めまで京都御所内の御殿だった。2代将軍徳川秀忠の娘、東福門院の後水尾天皇への入内に先駆けて1618年に造営され、後に青蓮院に寄進、奉納された。1893年の火災で焼失したが、2年後の95年に再建され、本格的な修復は今回が初めて。(詳細は2025年10月1日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)