中国・少林寺 釈永信氏を当局捜査 横領など複数容疑 報道に“ついに”の声も
2025年7月30日 10時54分
少林寺拳法で知られる中国河南省の世界遺産・嵩山少林寺の住職として多方面で事業的手腕を発揮してきた釈永信氏に対し、刑事犯罪などの容疑で調査が行われている。「少林寺管理処」が27日に公式発表し、人民日報をはじめ各メディアが一斉に報じた。
釈氏は少林寺と功夫を利用して様々な収益事業で経済的手腕を振るい、中国仏教協会副会長を務め、全国人民代表大会の代表にも選ばれるなど「CEO和尚」「政治僧」のあだ名も持つ実力者。一方で、少林寺を商業化したと批判され、金と女性関係にまつわるネガティブなイメージが拭えなかった。
中国仏教協会は28日、公式サイトで「公告」として、釈氏の僧籍剥奪(戒牒予以注销)を発表した。「釈永信の行為は極めて悪質で、仏教界の名誉と僧侶のイメージを深刻に傷つけた。中国仏教協会は、法に基づいて釈永信を処理する決定を断固として支持する」としている。(詳細は2025年7月30日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)