【文化財探訪】RC造仏教建築、初期の本堂 曹洞宗光福寺・本堂(静岡市清水区)
2025年9月2日 09時20分

静岡市清水区にある曹洞宗光福寺の本堂は、1924年に着工、27年に完成した。同寺は関東大震災による火災で元の本堂を焼失。「火災でも焼けず、地震にも強いお堂を」との地域住民の願いが込められた本堂は、鉄筋コンクリート造(RC造)による仏教建築の黎明期の作品で、静岡県指定有形文化財。
コンクリートで、玄関部はむくり屋根の形に雲文の懸魚を付け、壁面を組み物や天女のレリーフで装飾する。2階建ての陸屋根で、堂内は柱のない空間が広がる。床はモザイクタイル風の表現で花菱模様が配される。(詳細は2025年8月29日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)