日本仏教の特質が形成される鎌倉期の祖師たちの中でも、法然、親鸞、道元、日蓮の存在は極めて大きい。12世紀半ばから13世紀末にかけてのほぼ1世紀半の間に、4祖師は時を連ねて…
鎖国で自給自足だった江戸時代中期から幕末まで、日本の推定総人口は3千万人前後で推移した。これを日本の国土が養える人口の限界値とする指摘は以前からあるが、考えてみれば怖い話…
本紙5月21日付で報じたように、戦後80年に当たり全日仏(理事会)と曹洞宗はそれぞれ声明を決議、ないし談話を発表した。全日仏の方は、非戦を貫いた仏教者もいたが戦争に加担協…
自らの最期を仮想体験して「いのち」の意味を考えるワークショップが医療や福祉などケア関係者の集まりで行われた。元々、海外で医療従事者向けに考案されたもので、国内でも宗教者が…
東京電力福島第1原発の事故に見舞われた福島県沿岸部の人口回復が進まない。長期避難によってインフラが破壊された結果、就業先や学校、医療機関や各種商業施設という生活基盤が到底…
絵本の中のヒーローとして子どもたちに愛されてきた「アンパンマン」は、作者のやなせたかし氏の生い立ちと戦争体験がベースになって誕生した。幼少期の父の死、再婚した母との離別、…
社会の様々な分野、諸制度において宗教が権威を失い、信仰が個人の領域に縮退するという世俗化の理論は、宗教信者数減少という現実を説明する。しかし、一方でロシアや中国、さらにト…
「一個の人間同士、横並びで伴走」「立場の垣根を越えて助け合う」。「人に寄り添う姿勢とは」という勉強会で、「苦の現場」にある人たちへの宗教者による様々なケアの例が示され、そ…